“さくらん” [movie]
土屋アンナ主演、蜷川実花監督、映画“さくらん”です。
驚異的な色彩美です。 まさしく、極彩色の映画の世界です。
この映画美は、素晴らしいものがあります。 色彩美をここまで出せた、監督はごく少ない。これだけでも、購入した甲斐があるといえます。
※玉菊屋 きよ葉(のちに、日暮れ;土屋アンナ)。
物語は、何回かこの類いの映画・小説・テレビなどは、既存のものが多くあります。
江戸時代の吉原を描いたものです。
貧窮した農家の娘が女郎として売りに出される。
その女郎屋・遊女屋、遊郭でのストーリーです。
当然ながら、「足抜け」には、むごい折檻が待っています。
客の中に、好きな男も出てくる。
「身請け」したいという金持ちや大名が出てくる。
・・・そんな、いつかどこかで観た・読んだストーリーなのです。
※ライバルの花魁たち。一人は身請けで、廓を出て行く。一人は色恋のもつれで、男に殺される。
しかし、この“さくらん”はちょっと異色でした。
映画の色彩感覚が、ほかの映画とまったく異なるのです。
目を見張らんばかりの、極彩色がスクリーンにあふれています。
※花魁 粧ひ(菅野美穂)。
※花魁 高尾(木村佳乃)。
この色彩感覚への刺激だけでもすごいものがあります。
画面に現れる・あふれる、彩り(いろどり)が見事です。
もちろん、土屋アンナ、木村佳乃、菅野美穂の演技もいい。
女性監督だけに、男の視線に配慮したヌーディ;nuddyなシーンも加味してあります。
監督 蜷川実花は、この映画にかなりの入れ込みと全力投球したようです。
興行収入はかなりのものだったようです(Amazonの解説)。
しかし、Amazonで、DVDを購入して観賞した方々の映画に対する評価は、あまり高くありませんでした。
私の評価ですか?
遊郭・廓を舞台に描いたものなので、もっと色彩の豪華さだけでなく、sexyさを女優陣も内容・演技も欲しかった。
おどろおどろしいまでいかなくても、もっと色欲と性感のあふれる描写がほしいものです。
それにもまして、色彩美は捨てがたいものがあります。
※蜷川実花 監督。
※豪華な出演者。
きれいな映像です。 これほどの極彩色の美しさです。
女の世界を舞台にしているのですから、それを、色気にドッキングしれば超一級です。
080127sun.