ときに、バイオリンのクラッシックもいい!
私の音楽に対する興味は、ほとんどジャンルにこだわりません。気に入ってしまえばいいのです。理屈抜きです。と言いながら、いつも理屈を並べています。
たまに、バイオリンの曲もいいのです。
高島ちさ子のCDは、映画音楽を奏でてくれます。“Cinema on Violon”です。
一番、親近感にあふれています。6歳から、バイオリンを始めたそうです。デビューして12年。ほかに、2枚のCDを持っていて、たまにかけて聴いています。著作も、「ヴァイオリニストの音楽案内~クラシック名曲50選」も、たいへん面白く読ませてくれます。聴いていて、単純に楽しめるのです。
千住真理子は、ここに掲載した3人のバイオリニストの中で、最もキ真面目な感じです。2歳半よりバイオリンを始めた。12歳でデビューとのことです。しかし、20歳でバイオリンから離れ、すべての感覚が戻った時は、もう29歳だったと述べています。その9年間の懊悩は、常人には計り知れません。ところが、2002年、名バイオリン製作者ストラディバリウスの傑作“デュランディ”に出会い、スランプから立ち直り新たな出発でした。
その記念すべきデビュー30周年のアルバムが、「愛のコンチェルト」です。すべてバッハの曲です。
バッハというと、彼の音楽をこよなく愛した哲学者 森有正を思い浮かべ、彼を愛し尊敬した栃折久美子の、人を愛し尊敬する情念の美しさを連想してしまいます。
この川井郁子の情熱的演奏はすごい。「ちょうどCDを作っているときに、プライベートで辛いことがあった」とどこかで語っていました。その切実な想いが弦;stingと弓;bowにこめられてます。すごい迫力です。そのうえ、このCD「嵐が丘」には、DVDも付録されています。6歳からバイオリンを始めたとのことです。クラッシックに拘泥しないで、自分のスタイルのバイオリンの広がりと力強さがあります。聴く者を、引きずり込んでいくような迫力です。
※高島ちさ子のCD「Cinema on Violon」の裏ジャケット.
※千住真理子のCD「愛のコンチェルト」の裏ジャケット.
※川井郁子のCD「嵐が丘」の裏ジャケット.
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