成年後見の、つらいところ.
成年後見の仕事でした。仙台から、自動車で90分、距離で40㎞のところにある、山元町の病院施設に行ってきました。一般の外来治療と普通の入院病棟があります。
それ以外に、重度心身障害者の方が、療育なさっています。
私は、『障害者自立支援法』の改正に伴なう成年後見の集団申立てにおいて、ここに入院なさっているお一人の後見人(候補者)として関与していきます。
先般、家庭裁判所の調査官による面接調査を受け、後見人としてまずOKという段階まで来ました。
この日は、後見人(候補者)として可能な手続きのために行ってきたのです。
病院側との手続きで、他のご父母の方たち10数名と待っていたときです。
私は、窓から病棟を眺めていました。何気なく他の部屋が見えて、ベッドで横になって赤ちゃんが、テレビを見ている光景に遭遇しました。背後から一人のお父さんに、話しかけられました。
「38歳、私の子なんです。寝たきりで、テレビを見て生活しています。発育は止まっているんですよ。だけど、テレビの内容は理解できるんです」と・・・。
手続きの前に、主治医の先生(小児科)、婦長、相談室長、医事課長、介護士らと、お話しして打合せしました。
重度病棟にも、案内され入らせていただきました。多数の方がいらっしゃいました。
単純に、辛いものがあります。『人間の尊厳』を、痛く・深く、考えさせられました。
医師お名前が一覧して掲載されています。その名札の中に、以前「スコットランド協会」でお付合いいただいた、NH歯科医(女性)のお名前があり、懐かしく拝見しました。
すぐに、仙台に戻らなければならなかったので、お会いすることは控えました。
彼女は、ずっと長い間、この病院で診療なさっています。もちろん、障害者の方々への歯科治療もなさっています。
—–