またまた、加賀乙彦です.
畏敬する作家 加賀乙彦は、「永遠の都」(全8作)に続く大作に、取り組んでいるようです。
小生は、まだ時間がなくて紹介文(新聞掲載)しか読んでいません。
題名は「雲の都」です。第一部『広場』、第二部『時計台』です。この第二部まで刊行されています。彼の、「自伝的小説だ」と、述べておられます。
「遺書のつもりで、時代を書く」との気概です。太平洋戦争が愚かしかったのと同様、国内的には、60年&70年安保闘争(政治的な意味も持つ騒動)も、はたして正当なものだったのか?
それについても、忌憚なく問いかけています。
《 子どもたちの殺人の根底には、おとなに対する抜きがたい不信の念が潜んでいる。「こどもには『いい子』を強要しながら自分たちはモラルを忘れ欲望の追求ばかり懸命で、非常に生きにくい。未来に希望をもてない世の中をつくってしまった。そんなおとなへの侮辱や怒りが、殺人という形で暴発してしまったのではないでっしょうか 》~加賀乙彦の新聞記事より抜粋.
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