息子の進路.
□ 親なら誰でも、我が子の「進路」に自分のこと以上に悩まされます。
私の息子(22歳)は、7年半前に、先妻(彼の母)のほうから、「私(彼の父)のほうに来たい」という電話が突然入りました。忘れもしません。平成11年、1月の正月明けの頃です。それまで、4年間ほどまったく会っていませんでした。
※横向きが彼です。2年前かな。
□ その後、家庭裁判所の調停となり、「親権者の変更の審判」を経て、この7年半になります。途中、トラブッたとこもあり、尊敬できる女性弁護士さんが間に入ってくれて、大事には至りませんでした。いまだにその弁護士には、私も息子も感謝しています。
□ 同居を始めてからも、お互い「胸突き八丁」のときもあったのですが、次第に『親と子』・『父と息子』の関係をとりもどしています。
□ その後、大検(大学入学資格検定試験)をとることができました。一度、神奈川県の藤沢市の大学に入学しましたが、独り暮らしの食生活などで半年で体調をくずし、中退して仙台に戻りました。
□ 「もうだめかな」と思っていた時期もありましたが、「やはり大学へ行きたい」ということになりました。そこで、運良くか実力か、東北学院大学の地域構想学科に入学し、環境・気象関係でいそしんでいたようでした。
□ ところが、若者は一筋縄ではいきません。
「地域構想学科をやめて、法学部へ転部したい」と言い出したのです。ゆくゆくは法科大学院をめざすという彼なりの構想です。
※彼が4歳のとき.沖縄 万座ビーチで.
□ なるべく、可能な限り彼の希望をかなえてやりたい。経済的にもつらいものはあります。しかし、彼の一生に関わるのでここでケチな了見を並べてもいいことはありません。
苦しくってもがんばるっきゃないのです。
□ 私がLEC(レック東京リーガルマインド)を受講しようとしていたお金(ローン)も、息子のためにまわしました。私は基本的に独学です。個別的な講座はとります。
□ 彼の実の母親は、経済的にも精神的にも痛みは伴うことなく、身勝手な意見だけしているようです。傍観者なのでしょう。
□ いま、父親と息子が、次第に信頼関係をとりもどしつつあります。このまま波風なくいくとは思いませんが、少しずつ・一歩ずつ、親子の絆を確認し、獲得し、強くしていきたいと、心の底から念願している父親の一人です。
※15年ほど前、彼の兄と大阪城で撮った写真.