“尾形園芸”です。
配偶者の実家です。(有)尾形園芸といいます。
東松島市(旧 鳴瀬町)野蒜にあります。
しかし、「サラリーマンでは、先が見えている。花が好きだ」ということで、会社が休みの日、花造りをし、それをリヤカーで売って歩いたそうです。
その花売り(鉢花)が、好評でした。
会社をやめ、自身の本家に頼んで、本家から野蒜の小さな土地を貸してもらいました。
それが尾形園芸の始まりです。
いわば、「文無しでの出発」・「裸一貫からのスタート」でした。
※花が咲く前の、鉢です。
配偶者は、石巻の製紙会社の社宅(長屋)で生まれ、3歳の時に父親が製紙会社を辞め、鳴瀬町野蒜で花造り(鉢花・花卉)を始めたということです。
それから39年の月日です。鉢花・花卉(かき)などの運営・経営はけっして順調ではありませんでした。
つらい時・厳しいもあったようです。
植物ですが、『花』は、生き物です。
配偶者から聞くところ、「家計は厳しかったけど、両親が一生懸命働いている姿が、心の支えだった」と、語っています。
それを乗り越えて、いまは17もの園芸ハウスで、おもにシクラメン・ペラルゴニュームを中心に花の製造・販売に精をだしています。
「花の製造は、それほどの儲けはないんだよ」と言いながら、“趣味と実益の39年”です。しんどかったけど、生きがいを持って商いができたようです
もう古稀;70歳ですが、現役です。元気に働いています。
※直売もしています。
(有)尾形園芸そのものは、長男夫婦に経営権を代替わりし、二男夫婦も戻ってきて、新たな体制が整いつつあります。
岳父自身は、まだ新しい花造りに夢を持っているようです。
70歳でいまなお意欲満々です。トラックを運転して、DIYや量販店に花を納品しに行っています。
幾度となく農林大臣賞・農水大臣賞をいただき、多くの園芸農業の研修生・農業後継者・転農者を育ててきました。
尾形園芸に行くと、いつも苗鉢や開花した鉢花で咲き乱れています。
まさしく、壮観です。
初めて行ったとき、その美しさに目を見張りました。フリーズしてしまったのを覚えています。
花の絨毯(じゅうたん)なのです。
※花の種類は、シクラメン・ペラルゴニューム・カザニア・テルスターなどです。
070321wed.
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