千住真理子“Dolce;ドルチェ”は、おもしろ~い。
千住真理子“Dolce;ドルチェ”は、おもしろ~いクラッシクアルバムです。
ちなみに「ドルチェ」とは『甘くやわらかいことをいう』とのこと。
硬さがない。バイオリンのアルバムです。
私の年齢になると、クラッシックが落ち着きます。
もちろん、ポップス・演歌・ジャズなど、ジャンルを問いません。
「いいものは、いい。いい曲・いい歌はなんでも聴きます」
要するに、に節操がないのです。
ですが、このアルバムは面白い。聴いていて楽しめます。
クラッシックらしくないと言ったら怒られるでしょうが・・・。そこが、面白く・楽しいのです。
ショパン「夜想曲」・シューマン「ロマンス」あたりは、マトモでしょう。
ところが、ドビッシー「月の光」にあっては、普通はピアノ曲です。
また、ドボルザーク「家路」・ロシア民謡「黒い瞳」のヴァイオリンは珍しい。
マスカーニ「アヴェマリア」は、映画“ゴッドファーザー;part 3”のラストで流れたとのことです。
映画に酔いしれて、覚えていませんでした。
ほかに、ブラームス「ハンガリー舞曲」・ドヴォルザ-ク「スラブ舞曲」などです。
CDに入っていた千住真理子のメッセージがいい。
『わたしの人生は、ストラスヴァリウス・デュランティと出会ってから大きく変化した。
デュランティと共に、あとはなにもない一本道、しかし非常に険しいその道を黙々と歩く人生に淘汰された。
身体がへとへとに疲れて、少し休みたいと思っても、ストラディヴァリウスはわたしを過酷な運命に引きずり込んで、容赦なく、妥協もない。
ヂュランティにこの身体をのっとられたような気さえして、もはやわたしは「私」ではない』
こんな「出逢い」と「生き方」をできる音楽家;ヴァイオリニストも、稀でしょう。
称讃とともに、羨望を抱きます。
極上の人生です。
※河北新報8(夕刊)新聞でも、紹介されました。
070329thu.