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成年後見3件で、テンヤワンヤです。[3.7.fri.]



Posted in 日記;diary by kubox on the 3月 8th, 2008

成年後見という制度が、法律改正とともに、2000年(平成12年)4月1日からスタートています。
この制度は、原則的に、認知症高齢者・精神障害者・知的障害者のための法律システムです

この8年間、成年後見の申立て・相談・講演などは、何件もこなしてきました。

しかし、私自身が「成年後見人」となっている事案は、3件のみです。
後見人という仕事は、そうとうに時間とエネルギーをさかれます。

司法書士の本業の片手間に、できることではありません。
後見人・保佐人・補助人に就任すると、たいへんなのです。

いま、当職が関わっている後見人は3件です。
これで、後見人としては、手一杯です。 

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1件は、宮城県から依頼された方の事案です。
仙台市太白区の大きな総合病院にある療育園に入院なさっています。自動車で片道40分ほどの距離です。

もう一件は、山元町という仙台から南に1時間半ほど自動車でドライブしたところにある病院の療育園に入院なさっておられる方です。
この方も、、仙台市が法改正に伴ない、2年前に行なったいわゆる『一斉申立て』で受託いたしました。

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もう、お一方は、仙台市宮城野区にある病院に入院なさっている方ですが、成年後見センター宮城支部から順番で割り当てになった方の事案です。

昨日は、入所・入院の契約書等々の書き換えで、山元町に行ってきました。
往復3時間です。病院での、書面更新・面談などで小1時間です。
これで、1日の半分以上が、費やされます。

先月2月26日は、仙台市太白区の奥にある大きな総合病院の重度ハンディキャップをお持ちの方の事案でした。
やはり、契約書等々の更新・書き換え・面談その他で、およそ1時間かかりました。

もうお一方は、いま大変な状況にあります。
入院している太白区の精神科の病院で黄疸がひどくなり、近くの内科で診断、その後総合病院で診断、さらに仙台市宮城野区の総合病院に入院なさいました。

当職に緊急に連絡が入り、その総合病院に駆けつけました。
担当医からの説明を受け、緊急の入院が必要ということになり、翌日さらに時間を割いて、入院に付き添い、重篤な症状が発見されました。
それからが大変でした。

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ご家族(3名)に連絡したり、大病院の担当主治医から診断書をいただいたり、元々の入院先のケースワーカーと連絡を取ったり、住所変更(住所は北海道にありました)・郵便物転送・保険証再発行などをしました。
また、家族3名に対しへの「速達・書留・配達証明」で文書等を郵送したり、銀行の手続き・民間会社への掛け金の払い戻し手続きなどに追われました。

この3件を鑑みても、成年後見人になるのは、相当の覚悟が必要です。
たんなる、相談・面談・申立て・講義・講演などは、どうということはありません。

ですが、ハンディをお持ちの方には、どうしても必要な制度です。
“成年後見制度”に、ぜひご理解とご協力をいただきたいと祈願・切望しております。

080308sat.

 

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